大阪・関西万博の機会の活用方法
大阪関西万博が2025年4月13日(日)~2025年10月13日(日)の期間開催されております。
既に開始されましたが、まだこの機会に参画する方法がいくつかあります。今回の記事では、そういった機会について紹介したいと思います。なお、当事務所も大阪関西万博TDMパートナーとして非常に微力ながらご協力させていただいております。
大阪の企業、団体の方については、是非この大阪・関西万博という千載一遇の機会を有効活用していただければと思います。(なお、本記事の情報は2025年4月15日時点での情報です)
目次
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
広報・プロモーション協賛提案
概要
広報活動に関する協力制度です。
2025年6月30日(月)まで協賛申込書を受け付けているとのことです。
以下の3種類を受け付けています。
- メディア提供
- コンテンツ提供
- 資金提供
主な特典
- 大阪・関西万博の呼称を、各参加形態に応じて、貴社の製品・サービスの広告宣伝・販売促進に関連して使用する権利
- 主催者が企画する事業に資金や製品・技術等を提供することで、社名等を万博会場内の媒体・アイテムへ表示する権利
- 協会ホームページ、出版物等でご協賛企業・団体名を掲載
- 万博公式ロゴマーク、公式キャラクター及びデザインシステムを使用する権利
(商品への使用は除きます。) - その他、一定の場合にバーチャル会場にバーチャルパビリオンを出展する権利
注意点
- 募集開始から大阪・関西万博終了までの期間内であれば期間不問
- 大阪・関西万博の会場外での提供
- 提供いただいたメディアに関して、実施確認報告が必要
- 制作等いただくコンテンツは、協会側で事前審査
メディア提供
大阪・関西万博をPRするメディアを提供する方法です。
現在特に掲載予定がなく広告募集となっている広告物がある場合は、せっかくなので活用する、という手も一つあると思われます。
- 交通広告
⇒ 駅、電車、バス、タクシー、空港等 - 屋内外看板、デジタルサイネージ
⇒ 屋上、壁面、商業施設内等 - インターネット広告
⇒ 媒体、各種広告サービス
コンテンツ提供
広告のためのコンテンツを提供する方法です。
- ポスター、チラシ
- カウントダウンクロック(大型~小型)
- デジタルコンテンツ(動画、サイネージ用データ等)
- ウェブコンテンツ/素材(テキスト、動画、バナー等)
協賛提供
ひらたくいえば、資金提供です。
その他詳細については、公式サイトをご確認ください。
「広報・プロモーション参加」協賛提案募集について | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
一般参加催事
大阪・関西万博のポップアップステージ、メタバース空間内のバーチャル催事場でイベント展開することが可能です。
もしかしたらイベントを主催できる可能性がまだ0ではないようです。
個人・団体、プロ・アマ問わず応募が可能です。
第2次募集について、まだ募集終了とはなっていないようです。
第10期(募集期間 2025/4/1~4/30 ⇒ 内定連絡 2025/6~)
第11期(募集期間 2025/5/1~5/31 ⇒ 内定連絡 2025/7~)
ポップアップステージのイベント情報は、リンク先(公式サイト)のイベントカレンダー補足資料にて確認することができます。
大阪・関西万博イベント情報について(2025年4月8日更新) | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
選考基準
- テーマ性…万博のテーマ、社会課題解決への挑戦等に合致している企画かどうか
- 品質性…国際博覧会としてのクオリティを満たしているかどうか
- 実現性…応募者の実績が十分で実現可能かどうか
- 多様性…参加形式の多様さ、様々な人々を巻き込みながら参加できる企画かどうか
- エンターテイメント性…来場者を楽しませ、来場動機に繋がるような企画かどうか
- 将来性…万博終了後も持続可能な内容かどうか
- 拡張性…イベント当日以外でも万博を盛り上げる企画と連動をしているかどうか
その他、実施希望日時以外の候補日の融通、設営・撤去・リハーサル等の本番以外の時間を最小限にする等で採択の可能性が高まるようです。逆に実施希望日を特定するとイベント採択の可能性が低くなるようです。
ポップアップステージ
東外会場(東ゲート真正面)、東内会場(東ゲート最寄りの大屋根リングエスカレーター横)、西会場(ガンダム前広場)、北会場(北側エスカレーター前)、南会場(東側EVバス乗り場付近)の5か所があります。
屋外で客席がないため、シンポジウムや講演会には不向きです。リハーサルを実施する場合は舞台上を隠すことができません。
【利用料+共益費】
1枠3時間…23,100円+7,670円
1日利用(9時~21時)…92,400円+30,680円
注意点
- コンサートに付随したアーティストのグッズ販売、万博のテーマに沿った体験とセットの物販・飲食販売などの販売は一応可能だが、現金取引不可、販売が主目的の場合は不可。
- 物販・飲食を行う場合はロイヤリティが発生
- 多言語対応ガイドラインに準拠する必要がある(大阪関西万博多言語対応ガイドライン)
その他のQ&Aについては、公式のQ&A集をご確認ください。
バーチャル催事場
夢洲会場に設置された7施設をバーチャル会場にも再現する可能性があるとのことです。
バーチャル催事場単体での応募も可能とのことです。
なお、バーチャル万博会場については、下記リンクより専用アプリをダウンロードください。
バーチャル万博~バーチャル会場~ | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
まちごと万博
万博開催前から、大阪では官民連携してまちごと万博という動きがみられます。
自分たちの街も万博会場にして、万博をきっかけに生まれる面白い「イベント」や「プロジェクト」、万博を機に何かにチャレンジする「人」を『まちのパビリオン』に見立て、光を当てる活動です。万博終了後にもその価値を残すことを目指しています。
万博の話を肴にするExpo酒場、関西カレー保安協会等、ディープな大阪をお楽しみたい方は是非ご覧ください!
一般人として万博の機会を活用する方法
万国博覧会なので、ただの期間限定テーマパークとして一過性のイベントで終わらせるには非常にもったいない!
子供への教育の一環として
「円安のこのご時世に、海外旅行が向こうからやってきた!」
と、考えると非常に安いのではないかと思います。
大阪中の子供たちに万博を見せてあげたい!との思いで、大阪府の子供(未成年)については、入場チケットが貰えます。詳細は下記Webサイトにて
【対象】
- 満4歳・満5歳の幼児
- 府外の小・中・高等学校等に通学する児童・生徒
- 高等学校等に在学しない満15歳~17歳の方
大阪府内の小・中・高等学校等に在籍している児童・生徒については、各学校単位の遠足で訪問することとなるので原則対象外ですが、学校として万博に行かない場合や当日欠席の場合は、上記のWebサイトにて対応可能とのことです。
日本のパビリオンは当日予約が非常に困難ですが、海外パビリオンやコモンズ(1つの建物に多数の国のブースがある建物)は比較的予約なしでも参加しやすい場合があります。特にコモンズに参加している国々は地図帳でしかみることができない、名前を初めて知ることとなる国もあるかもしれませんので、ブース内のパネルにも意識を向けつつみていただければと思います。
万博会場では大屋根リングを筆頭に、独創的な建物が多く存在します。各国の方が来られている場合に、実際に話を聞いてみるのも活きた経験となります。
世界を知る、体験という意味では、これほどうってつけの機会はそうそうない!
ビジネス・商談の始まりとして
万博は万国博覧会であって、単なる期間限定テーマパークではなく展示会の側面もあります。
国によっては国を挙げて投資先を求めて博覧会にやってきたりしている側面もあります。ただ民芸品や特産品を展示しているだけでなく、チラシやパンフレット、名刺もブースによっては置かれていたりします。それぞれの国の産業や歴史、課題の解決方法等、ヒントになることが多々あります。実際に商談中とおぼしき光景をいくつかみかけました。最初は単なる好奇心、興味でいいと思うのです。
まさに、その日その出会いこそ転機です。
また、海外の民芸品や製品、展示物等からインスピレーションを得て、日々の業務に活かしたり何かしら『ひらめき』が降ってくることもあるかもしれません。余談ですが、今や当たり前となったカプセルホテルは、かつて昭和に行われた大阪万博をきっかけに着想を得て生まれたそうです。
夕方からは比較的海外パビリオンは予約なしで入りやすいだけでなく、噴水プロジェクションマッピングやドローンショーに花火等イベントが豊富にあります。一部の国のブースでは物販もあり、お酒やはちみつ、バスソルトや石鹸にアクセサリー等珍品特産品等もあります。
特に大阪の人にとっては、遠方からの取引先の接待や、企業の研修等、うまく活用すればビジネス・商談の始まりになるポテンシャルが十分にあります。遠方の方も、万博を機に大阪に来ていただき、そのポテンシャルを存分に味わっていただきたく!
もったいないが口癖の大阪人にとっては、この機会を活かさないのはもったいない!
最後に
大阪観光局曰く、アジアNo1の国際観光文化都市を目指しています、と。
万博や今となっては万博後になってしまったIR(大型リゾート施設)もたしかに大阪を語る上での存在感としては大きいですが、国際都市にするという大きな目標のうちの一イベントや施設に過ぎないとみております。なんばと新大阪を結ぶなにわ筋線、大阪モノレール延伸、淀川左岸線等の交通網の整備等もなされ、拠点拠点での整備等さらなる発展が期待されます。梅田のうめきた、天王寺のてんしば等でいい感じに過ごしやすい場所も増えてきております。人・モノ・カネを集めて、稼げる都市にしていくという意志を感じます。たしかにまだまだ課題はありますが、拠点拠点で開発を行っていき全体に波及させようとしている、という感じが見て取れます。
万博について、新聞・テレビでは批判的な報道が一部なされていたりもします。たしかに初日の日中は私も午後から参加してまあまあえらい目に遭いましたが、夕方には雨がやみ、どしゃぶりを補ってあまりある収穫も得られました。
改善点があるという、というのはそれだけ成長の余地があるということ。ただ文句だけで終わるのではなく、どうすればいいのか?を考える余地があること、提案する余地があるということ。考えるヒントがいかに多くあるかは万博に参加してみて改めて気づかされました。
万博は、何かを考えるきっかけの宝庫です。
ひらめきの種です。
機会の種です。
そして機会をものにできる人は諦めない人です。
大阪にはさまざまな機会があります。その機会を活かしてビジネスを興す際は、是非当事務所にご相談いただければと思います。未来への礎を築く仕事を全力でさせていただければと思います。
参考リンク
バーチャル万博~バーチャル会場~ | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
広報・プロモーション参加 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
催事参加 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
2025年日本国際博覧会 多言語対応ガイドラインについて | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト